不幸せ太り

主に自分結婚に向いてなかった!という話をします。

GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代、を読んでみた

 アダム・グラント著、楠木建監訳の書籍です。

 

 次の3タイプの人間がいるとして、成功する人はどの人でしょうか。

①ギバー(人に惜しみなく与える人)

②テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)

③マッチャー(損得のバランスを考える人)

 

 冒頭、エンジニアの生産性、医学生の成績、販売員の売り上げ調査の結果から、一番良いのも悪いのも①ギバーの人間だと示されています。 

 

 私はこの本のタイトルを見た時、ギバーは一番損をする人間なのでは?思っていました。他人に時間を使いすぎると、自分の時間がなくなるし、悪い人に利用されがちだと思っていたからです。でも、この本を読み終わりしばらくしてふと「自分がどうなるとか関係なしに、物事全体が良い方向に行くにはギバーになるよね」と思ったのです。言葉にすると当たり前ともとられそうなことを、ビジネスでもプライベートでも、どれだけの人が行動に移せているのでしょうか。

 

 この本にはギバーの、物事が好循環して自分に戻ってくる実例が書かれています。即効性はないとも断言していますが、挙げられているギバーは皆大きな成功を収めています。ギバーは自分本位でないことから、他人のニーズがわかる、失敗は失敗と認め次に進める柔軟性を持つことなどが示されています。また、自己犠牲が強くなり、逆に失敗しないようにするための方法も後半では述べられています。

 

 ギバーの思考がわかるので、物事を考える上で参考になります。私は特に、失敗を認めることが苦手な気がしていました。これって自分のエゴで、物事を良い方向には全く進められないんですよね。この思考を頭に置いて、行動していきたいものです。