不幸せ太り

主に自分結婚に向いてなかった!という話をします。

私、甲状腺機能亢進症です

 前回、血液検査の結果を載せました。今回は、私が甲状腺機能亢進症と診断されるまでの経緯について述べたいと思います(長文になります)。

 

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 今年2月の三連休最終日、私は高熱にうなされました。のどの痛みやら頭痛やらもありましたが、検査結果はインフルエンザではなく風邪と診断され、2~3日で熱は戻りました。

 しかし、その後が明らかにおかしいと感じました。ひどい目眩、だるさ、吐き気があり、さらに足が筋肉痛のようで、階段の上り下りが非常につらいのです。ずっと立ったり、動いているのもつらかったです。私は夫と同居するため、互いの職場の中間地点(若干夫寄り)に引っ越してしまったため、通勤は車で1時間10~20分かかります。上記の状況で長時間、車の運転ができるわけもなく、さらに電車に乗っても気分が悪くなることがわかったので、会社を休むようになりました。行けたとしても、ほとんど仕事になりません。

 これはおかしいと思い、また近くの内科に行きました。そこでは簡易血液検査で貧血と診断され、造血剤をもらいました。さらに、以前受けた会社の血液検査で、肝機能障害と診断されました。造血剤で、貧血を示す値は正常値になりました。しかしその間、私は夜、体中が痒くなり、全く眠れなくなりました、気づいたら朝5時なのです。このことを内科に伝え(内科と皮膚科だったので)痒み止めをもらいましたが、全く改善せず、結局原因がわからないままとなりました。

 肌が黄色がかっていたりすると、肝硬変による痒みと診断できるらしいのですが、問診や肝機能の数値は肝硬変レベルに高くはなかったことから、掻きすぎ等で肌が敏感になってしまい、通常の痒み止めが効かなくなったという診断結果に終わってしまいました。セカンドオピニオンとして、総合病院の内科にも行ってみましたが、そこでは血液検査をするどころか、「花粉症なんじゃない?」と診断され、抗アレルギー薬をもらって終わるという散々な結果に終わりました。花粉症事件は、誰に話しても「それはないわ(笑)」ってなります。もうこれらの病院は時間と金の無駄なので、行かないこととしました。

 多岐にわたる症状が全く治らない、そして私の部屋以外、家が臭い、夫が臭い(笑)というストレスから、心療内科に向かいました。そこでは、本当に体の病気がないか、別の総合病院に紹介状を書いてもらいながらも、「適応障害」と診断されました。この時点で診断書をいただき、私は正式に休職しました。

 

適応障害」→進学、就職、結婚など新しい環境にうまく適応できずに、うつ状態や不安状態、 攻撃的な行動などの症状が現れて社会生活に支障をきたすこと。 特定のストレスが原因となっている心の病のひとつで、ストレスが始まってから3ヶ月以内に症状が出現する。

 

 私は今年1月28日に引っ越し、一か月も経たないうちに体がおかしくなりました。仕事に対するストレスは(多分)そこまで大きくないと思っていたため、99.9 %、夫との同居が引き金となっていると納得しました。紹介状を書いてもらった病院では、肝機能障害に関わる肝臓のエコー検診や、脳のCT/MRI、等々調べましたが、異常はなかったです。

 適応障害の対処法は、頑張ってストレスの原因に適応するか、一番手っ取り早いのはストレスの原因を取り除くことです。つまり同居解消です。まぁ、お医者さんも簡単に「別居婚か離婚しちゃえば?」なんて言えなくて、どうしようかね、っていう感じでした…何より全然動けないので、引越しをする気力も体力もないのですから、八方塞がりでした。本当にこの時のメンタルは地に堕ちてました。長くなるので、メンタル面はまた改めて。この時、病院に連れて行ってくれた会社の人、心配してくれた上司、先輩、同期、友人には本当に感謝しかありません。もし、そんな人がいなかったら、私は姿を消していたと思います。

 心療内科では睡眠導入剤を処方されました。そんな折、相談していた会社の先輩から「自律神経おかしくなってるんじゃない?TVで紹介されてて、ちゃんと調べてくれるところあるから、ちょっと遠いかもしれないけど、受診してみたらどう?」と言われました。正直、あまり治ってる気配もないし、本当に体に異常ないのか、釈然としていなかったので、ドア to ドアで40分かかりますが、行ってみることにしました。

 病院名、具体的な方法は今回割愛しますが、そこは脳神経内科で、問診に加え、専用の装置、専用の技師で自律神経に異常がないか調べることができます。結果として、起立性低血圧があることはわかりましたが、明らかな原因はわからずじまい…ただ、問診でメンタルボロボロだったのが出ていたのでしょう、「初期うつ」と診断され、抗うつ薬と、別の睡眠導入剤が処方されました。これが効きました(効いたように思えました)。症状が改善したように思えたのです。復職したい!という焦りもあったと思います。心療内科に再度診断書を書いてもらい、復職します。でも、また症状が悪化し、すぐに会社を休んでしまいます。

 そんな中、脳神経内科に呼び出しをくらいました。「甲状腺ホルモンに関わる数値に異常があるので、すぐに病院に来てください」と。どうやら2回目の血液検査で、先生が項目を追加して調べてくれたようなのです。そこでやっと、私は「甲状腺機能亢進症」と診断されるのです。最初に熱を出してから3か月後のことでした。診断書をいただいて再度休職し、今に至ります。投薬治療を始めて2か月半近くになりますが、前回の記事にあるように着実に回復に向かっております。

 今となっては最初から甲状腺機能亢進症だったのか、ストレスがつのって後から病気になったのかわからないですが、恐らく前者だったのではと思います。

 最初に述べた疲れやすい、目眩や頭痛がする、体が痒い、不眠、肝機能障害なんかは甲状腺機能亢進症の症状の一つです。後になってわかりましたが、私はその他にも甲状腺が腫れる、イライラする、頻脈(脈が速くなる)、手の指が震える、汗をかきやすくなる(顔や腕からも大量に…)、などの症状がありました。言われる症状全てが患者さんみんなにあてはまるわけではありません(代謝が活発になるので、たくさん食べるのに痩せるという症状もあるのですが、私はむしろ太りました(笑))。いくつかあてはまるのであれば、疑ったほうが良いです。甲状腺の病気は意外に多く、男性では50~100人に1人、女性では30~60人に1人の割合とも言われているからです。

 でも、専門医が非常に少なく、すぐに甲状腺の病気だ!とわかる確率は低いようです。他のコラムやブログをみると、数年単位で病気がわからなかったという話がザラに出てきます。私はまだラッキーな方なんだと思います。とはいえ、声を大にして言いたいこともあるので、甲状腺機能亢進症について、また近々書きたいと思います。